安来市議会は、令和2年5月25日に第98回定例会、5月第2回緊急会議を開いた。
会議では、新型コロナウイルス感染症による影響を受けた市民や事業者への支援について議論された。
特に、宿泊業者への支援を求める陳情が多く出された。
市長の近藤宏樹氏は、緊急事態宣言が解除された後も感染対策を重視し、支援策を整える意向を示した。
議会においては、陳情第5号の2が趣旨採択され、宿泊業者への温泉使用料の減免が検討課題として上がった。
この点に関して、足立喜信総務企画委員長は、安来市温泉使用条例に基づき対応する可能性を指摘した。
また、雇用調整助成金に関しても、議員からの意見があり、国の動向を見守る必要があるとの見解が示された。
さらに、観光復興対策について無料の宿泊業者にとどまらず、全ての中小企業への支援が必要との意見もあり、議会での引き続きの議論が求められた。
また、令和2年度安来市一般会計補正予算(第2号)も議題に上がり、大久佐明夫総務部長が説明を行った。
新型コロナウイルス感染症対策として、中小企業向けの支援やGIGAスクール構想に基づくタブレット端末配布などが盛り込まれている。
この補正予算は全会一致での可決が見込まれ、迅速な支援が必要とされる状況が改めて確認された。
また、今後のために国や県にさらなる支援を求める方針が示されており、近藤市長は市独自の施策を継続していく考えを強調した。