第100回安来市議会定例会が9月16日に開催され、複数の議案が可決された。
主な議案として、職員の育児休業に関する条例改正が挙げられる。この改正により、育児休業の分割取得が可能となり、より柔軟な制度に生まれ変わった。安来市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例制定について、総務企画委員長の岩崎 勉氏は、「育児休業において、男性の産後パパ育休が新たに導入され、育児休業の取得が推進される」と強調した。
消防団条例も改正され、報酬について県内他市との比較が行われた。委員から「消防団の団員数をどう確保するか」と問われた際、執行部の回答は県をまたぐ分団の協力を進めることによる対応であると述べた。
次に、安来市鉄の歴史博物館条例の改正も全会一致で可決され、新たな規定が整備された。文教福祉委員会の飯橋由久委員長は「博物館のさらなる発展を目指す」と報告した。この改正は博物館の運営方法や施設利用に関するものだ。
陳情として提出された養護老人ホーム鴨来荘の早期改築に関する件も可決され、地域での高齢者支援の重要性が再認識された。これに関連して、文教福祉委員会の委員長は「多くの意見を受け取り、迅速な対応を求める」と述べた。
第4号案として提出された補正予算については、特に感染症対策としての予算が組まれ、新型コロナウイルスワクチンの接種に関する経費が計上されている。市長の田中 武夫氏は、「今後の予算編成でもこの姿勢を反映して参りたい」と述べた。
会議の最後に、田中市長が物価高騰への対策を言及し、今後スピーディーな施策を行う意向を示した。また、台風14号への備えについても注視し、適切な対応を行う方針を確認した。