令和元年12月4日に開催された第98回安来市議会定例会において、市の各種施策や課題が議論された。
中でも、安来市立病院経営整備検討事業についての発言が目立った。近藤宏樹市長は、病院の経営改善に向けた施策を強調し、現状分析や必要な方針の明確化に努める姿勢を示した。これに対し、太田清美健康福祉部長は、外部コンサルタントによる評価結果を踏まえ、今後の病床数や人員配置、適正な給与体系の見直しを行う必要があると述べた。
次に、公共施設等総合管理計画に關する議論が行われ、安来市は、当該計画に基づき市内の公共施設の適正化に取り組んでいることが確認された。特に、養護老人ホームや庁舎の老朽化が進んでいることから、早急な対応が求められる状況となっている。地元の意見を取り入れつつ、利便性の向上を目指した施策の重要性が強調された。
さらに、農業振興については、担い手の育成や確保、鳥獣被害防止対策が話し合われた。特に、鳥獣被害防止策に関しては、現在の取り組みが市民の不安解消に向けて努力されていることが評価されている。また、雇用就農者向けの研修会が開催され、複数の新たな就農者が誕生するなど、地域の農業の復活に貢献している点も確認された。
各議員からの質問を通じて、安来市の現状と将来的な展望が明らかになり、特に経営や農業振興における課題への対策が求められている。一方で、市長の熱意や職員の取り組みは、地域の持続可能な発展を目指す上で欠かせない要素であることが再確認された。