第98回安来市議会定例会は、令和2年7月16日に開催され、緊急会議が重要事項を議論した。特に新型コロナウイルスへの対応や災害対策に注力した内容が目立った。
市長の近藤宏樹氏は、豪雨による被害について言及し、被災者への義援金受け付けを開始したことを報告した。特に、江の川の氾濫による影響を示し、迅速な復旧を願う姿勢を示した。
議会では、新型コロナウイルス感染症対策のための補正予算が重要議題として取り上げられ、商業やサービス業支援の新規事業が提案された。具体的には、観光施設の入場料商品券や市民向けの割引クーポン券が紹介され、市民の積極的な利用を促す施策が発表された。
次いで、議第82号が議題となり、議会議員の定数を21人から18人に削減する提案が行われた。この提案に対し、向田聡議員は反対の立場から討論を行い、少数の意見反映が難しくなるとの懸念を述べた。一方で、飯橋由久議員は全国平均を考慮した上で、定数の削減が合理的であるとし賛成票を投じた。
議第82号は賛成多数で可決され、議会の構成見直しが実施されることが決まった。新型コロナウイルス対応の一般会計補正予算も承認され、地域経済の活性化に向けた具体的な支援内容が満場一致で可決された。
市長は追加で特別定額給付金の進捗を報告し、97.2%の給付が完了したと述べ、今後は市民への個別案内を行うことにも触れた。
議会の最後には、今後の議員派遣についての確認が呼びかけられ、次回の会議日程についても言及された。