第102回安来市議会定例会が令和6年6月3日、安来市役所で開催された。市議会は、市長の所信表明を皮切りに、さまざまな議案が提出され、審議に入った。
田中武夫市長は、所信表明において、最近の市政の主な動きを強調した。特に、韓国密陽市や台湾新店区との交流について語り、今後の協力関係の構築を期待していると述べた。また、安来節演芸館のグランドオープンや、安来産金芽米の提供拡大の取り組みも紹介され、市民生活向上への意欲を示した。
議案としては、安来市行政手続に関する条例の改正が取り上げられた。二岡敦彦総務部長は、この改正により、マイナンバー法との整合性を持つことを目的としていると説明した。個人番号による情報連携が可能となることで、行政手続が円滑になる期待がもたれている。
また、安来市職員の特殊勤務手当についても改正案が提出され、災害に応じた支給体系の見直しが図られる。この改正により、災害に派遣された職員にも手当が支給されることになる。
さらに、介護予防支援に関する条例改正についても議論が行われ、吉野文康健康福祉部長が必要性を訴えた。国の定める関係省令に基づく見直しに伴う改正で、より効果的な支援を目指す姿勢が示された。
最後に、令和6年度の安来市一般会計補正予算案も提出され、主に高齢者向けの新型コロナワクチン接種や児童手当の給付業務等についての予算が計上された。これにより、健康と福祉がさらに充実されることが期待されている。議会は、これらの案件について詳細に審議し、後日結果を報告する予定である。