第98回安来市議会定例会が令和元年11月5日に開会した。議会は362日間の会期を決定し、開会会議の期間を1日とすることも認められた。
会期の決定に関して、議長の田中武夫氏は「ご異議が無い」とし、会期が本日から令和2年10月31日までと決まった。また、開会の挨拶では市長の近藤宏樹氏が、富田山荘での食中毒事件について謝罪した。
この食中毒事件では、市が管理する富田山荘で9名が発症したことが報告されている。市長は、全員が快方に向かっているものの、多大なる苦痛をかけたことをお詫びした。再発防止策に取り組む姿勢を示した。さらに、台風19号と大雨による被害にも言及し、市民の安全を最優先にした防災対策を継続する旨を強調した。
また、月山富田城跡が全国的に評価されていることにも触れ、観光振興へつなげたいと意欲を示した。伯備新幹線の早期実現を求める大会に関する報告も行われ、早期整備に向けた要望活動の継続を伝えた。
その後、議案1号として「安来市議会会議規則の一部を改正する規則制定について」が提案され、運営委員長の遠藤孝氏が提案理由を説明した。内容は会期中の表現を修正するもので、質疑は行われなかった。
その後、議長辞職の許可が議題に追加され、議長の田中武夫氏は自身の辞職願を提出。再度の無議はないとの確認があり、辞職が許可された。新しい議長に選出されたのは田中武夫氏である。
副議長には澤田秀夫氏が選任され、選任結果に基づく挨拶もあり、議会運営委員が選ばれた。これにより、今回の開会会議が内容を終えたことが確認された。次回の議会再開は12月2日と予定されている。議長の田中武夫氏は、市民の福祉向上に向けた取り組みを続けていくことを全議員に誓った。