寄居町議会第3回定例会が、令和3年8月31日に開催された。会議は、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、感染対策が徹底される中進められた。
まず、町長の花輪利一郎氏は、東京2020オリンピックにおいて寄居町出身の新井千鶴選手が金メダルを獲得したことを祝福した一方で、現在のコロナ禍における医療現場への影響を懸念し、今後の感染症対策について町民への協力を呼びかけた。
続いて令和2年度の決算認定が上程され、歳入は前年に比べ26.1%増の160億4,276万円、歳出は27.1%増の154億996万円となり、国の経済対策が寄与した。法人町民税は減少したものの、消費税交付金が増加し、財政は堅調。
複数の条例改正案も同時に議題に上がり、注目を集めたのは土砂条例の制定であった。生活環境の保護を目的とし、不適切な埋立て行為の規制が行われる。業者への指導が強化され、土地所有者の責任も意識される。新しい条例は、860平方メートル以下の堆積も対象とし、特に悪質な業者に対する対応が求められている。
また、地域通貨導入とプレミアム付商品券の発行が地域経済活性化を目指す一環として案内され、約4000万円の予算が追加される計画だ。特に、町内での消費循環を促す効果が期待されている。
今後も感染症対策を踏まえた対応が必要であるため、議会としても十分な議論や今後の課題に組み入れ、柔軟な対応を継続する必要がある。町民と行政が連携し、この難局を乗り越える体制が求められている。