令和4年6月3日、寄居町議会は第2回定例会を開会した。初日には多くの議案が上程され、町長が新型コロナウイルスの影響とロシアによるウクライナ侵攻について言及した。
町長の花輪利一郎氏は、ウクライナ侵攻による国際情勢の変化が町民生活に影響を及ぼす可能性を懸念し、議会における慎重な審議を求めた。また、新型コロナウイルスについては感染者数が減少傾向にあるものの、依然として注意が必要であると述べた。
会期は6月3日から6月21日までの19日間となり、提案された議案は人事案件やくじ引きによる議長選挙とともに進行する。議政運営委員会委員長である原口孝氏が議会運営委員会での会期について報告し、定例会が円滑に進行することを期待した。
本会議では、寄居町ひとり親家庭等医療費に関する制度改正やカーボンニュートラル実現に向けた新たな計画も議題に上がった。特に、医療費支給に関する条例改正については、県内の全域での現物給付化への対応が必要となり、より多くの町民がその制度を利用できるようにする目的が示された。
さらに、寄居町の観光拠点の整備や、健康促進のための新たな政策にも議論の場が設けられた。観光拠点については町民が歩きたくなるような空間の整備を求める声があり、地域活性化への期待が寄せられている。
議長の地位に対しては、前議長の峯岸克明氏が退任の挨拶を行い、その後の議長選挙を経て新たに津久井康雄氏が議長に選出された。青木隆議員からは、議長選挙および副議長選挙が行われ、全ての過程が確認された。新たに議長を務める津久井議長は議会基本条例を重んじつつ、町民福祉向上に貢献していく所存を語った。
本日の会議を経て、今後の寄居町議会は新しい課題に取り組む準備を整え、地域の発展に向けた議論を進める意欲を示している。