寄居町の町議会では、女性の活躍推進と移住・定住の促進が重要な議題とされ、議論が交わされた。
特に、妊娠・出産支援の一環として、産後うつ対策に寄与する「産婦健康診査」が新たに導入されたことが注目されている。これは、産後の女性の健康を全妊産婦を対象に公費で支援するものであり、町は幅広いサポートを行う考えであるという。
育児支援に関しては、医療費補助の県内現物給付化が進む中、特にひとり親家庭への支援策が強調された。町では、こども医療費の現物給付を含め、重度心身障害者への医療費助成制度を拡充しており、より多くの家族を支えていく方針だ。
また、地域の子ども食堂の支援事業については、貧困層へのアクセスを良好にするための緊急支援が計画されており、これは地域のつながりを強化する取り組みとなる。
さらに、介護支援は急務であり、特に高齢者の暮らしを支えるための施策が語られた。社会福祉法人との連携を強化し、利用者負担の軽減を図る助成事業も進行中である。特に、ケアラーやヤングケアラーに対する支援についても意義深い議論がなされた。
一方、LGBTQ支援についても重要な論点となり、町民意識調査の結果を基に、性的マイノリティの権利擁護や制度の必要性について意見が交わされた。特にパートナーシップ制度への関心が高まっており、町の今後の方針に注目が集まっている。
最後に、中心市街地の活性化と企業誘致が議題に上がった。寄居駅南口周辺整備と商業活性化の取り組みが進められており、町民参加型のイベントやワークショップが計画されている。このようにすべての議題において、住民の意識と関与が鍵となる体制が整えられている。