令和4年9月30日に開催された寄居町議会第3回定例会では、令和3年度の各会計決算について審議されました。一般会計の歳入歳出決算は、前年度に比べて黒字が大幅に増加したとの報告がありました。
具体的には、一般会計歳入は133億円、歳出は約130億円で、黒字は約3億円に達しました。この黒字の大きな要因として、特に国からの地方交付税の増加や、コロナ禍での施策による影響が挙げられました。
国民健康保険特別会計では、令和3年度に4,739万円の黒字が計上されており、ここでも医療費控除等が影響した結果のようです。今年度は医療費の増加が懸念される中、特に糖尿病や高血圧のリスクが高い高齢者層に対する支援策が重要視されています。
後期高齢者医療特別会計については、収入が前年に比べて増加したものの、高齢者の医療費負担がますます重くなるとの意見が寄せられ、より一層の支援が求められました。
公設浄化槽事業特別会計の方針策定が進む中、各地区で浄化槽の普及が進んでいない事が課題とされ、市民への周知活動が活発に行われる必要があります。
水道事業会計では、歳入が3億4,000万円、歳出が2億3,000万円で、差し引き1億1,000万円の黒字を報告。水道料金の収入が増加したものの、漏水等による減収が影響し、全体としては収入がままならない状況とされています。
最終的には、全ての会計について、去年度の成果を踏まえつつも、より良い事業運営と市民の福祉向上に資する施策を推進していく方針が確認されました。特に、交通や福祉などのインフラ整備にはより一層の関心が寄せられています。