令和2年9月2日、寄居町議会において、各議員から提案された重要なテーマが議論される中、新型コロナウイルス感染症がもたらす生活様式の変化に対応するためのオンラインサービスの導入が大きな焦点となった。特に、母子手帳アプリの導入について、花輪利一郎町長は、その必要性を強調し、個人情報の取り扱いに注意を払いつつ、安全で利便性の高いアプリの導入を目指す方針を示した。
また、鈴木詠子議員は、メアリズビル市との海外交流事業の中止を受けて、オンラインによる交流の可能性を提案したが、教育長は時差や生徒の選考方法の問題から、実施は難しいとの見解を示した。しかし、鈴木議員は、録画を活用した交流の可能性にも言及し、さらなる検討を促した。
さらに、自治体向けのLINE公式アカウント導入についても議論が交わされた。住民とのコミュニケーションツールとしての有効性が示される一方、町長はすでに複数のSNSを運用しているため、新たにLINEを導入する考えはないと述べた。鈴木議員は、特にいじめやDV等の相談窓口としての役割も期待されるLINEの導入の必要性を強調した。
防災面でも重要な議論がなされ、分散避難の推進に関する取り組みが注目された。特に非常用持ち出し品の備蓄や、車中泊、高齢者向けの避難先の提供といった具体的な施策が求められた。鈴木議員は、テント泊の推進についても言及し、町としての支援が必要なことを訴えた。