令和元年12月3日、寄居町議会第5回定例会が開催され、重要議案が数多く上程された。
会議の冒頭で、議長の峯岸克明氏は今年も残りわずかであることに触れ、活発な議論を促した。また、町長の花輪利一郎氏が台風19号による災害対応や復旧作業について言及し、町の対応状況や今後の予定について説明した。
特に注目されたのが議案第81号である専決処分の承認を求める件だ。財務課長の朝香敏康氏の説明によれば、台風による災害復旧に向けた経費の補正を行うためのもので、整備箇所に関しても具体的な治療や設計業務の内容が示された。議員からは復旧の具体的な場所と工程に関する質問もあり、迅速な対応を求める意見が相次いだ。
同様に、議案第82号、公共下水道事業にかかる補正予算についても詳細が問われた。さらなる改善策を講じる必要性が議論され、受益者負担金の単価が695円に設定されたことには賛同の声が上がった。
また、議案第83号から第90号にかけては、さまざまな条例改正案が上程され、公共サービスの質向上に向けての意見交換が行われた。特に、水道事業や職員給与に関する条項が改定されたことが注目され、人事院勧告を踏まえた内容となっている。
請願第1号では、町道4845号線わき水路の氾濫防止の整備を求める内容が紹介され、地域住民の声が強く反映された結果、議員全員で承認される運びとなった。
この定例会は、町民生活の基盤を支える重要な議案が多く含まれており、議会の積極的な対応が期待される。今後も災害復旧や福祉対策について一層の注力が望まれる。