寄居町議会は、令和5年9月14日、月例会(第4回)の第4日目を迎え、令和4年度の各種決算の認定に関する質疑を行った。胆を据えた質疑により、町民の意見や町の課題への対応が一層明確になり、議事は進行した。
議案第48号、令和4年度寄居町一般会計歳入歳出決算の認定について、発言の中で浅見玲子議員は「案件が一般的な決算の中でも特に、町民の所得に基づく歳入について知りたい」と問いかけた。これに対し、税務課長の大谷真理氏は「所得別の割合を公示し、状況を把握する上で、ぜひとも検討したい」と答えた。
続く質問では、保泉周平議員が「税収の伸びについて」と問うと、大谷氏は「町民税の増加は給与等の上昇によるもので、確実に税基盤が整いつつある」と返答した。
また、議案第49号の質疑でも、安定した国民健康保険特別会計の歳入について議員陣が注目した。吉澤康広議長は「確かな健康経営を目指すため、特に女性向けの保険施策や高齢者サポートに精力的に取り組むべきだ」と指摘した。
次に、議案第50号、寄居町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についてでは、鈴木詠子議員が「医療のアクセスの良さは高齢者の生活の質と直結する」と見解を述べ、質疑がなされ、議員たちの関心も示される。
自立支援および高齢者福祉の充実が求められる中、予算の効率的な活用による医療体制の改善を推薦する発言が相次いだ。加えて、寄居町の健康長寿対策、及び具体的な支援内容や実績についても議論の結果、今後の課題として認識された。
最後に、農業振興や特産品の開発について議論され、町の資源を活用した特産品の育成や販路の拡大に向け、さらなる取り組みが必要とされた。特に、「とろとろナス」を推進するための具体的な行動計画が求められ、議会内外から期待が寄せられた。