令和2年6月、和光市議会の定例会で、市政に対する一般質問が行われた。
中でも、子供の交通安全や児童虐待の防止策が主な焦点となり、議員からの質問に対し市長や部長が詳細に回答した。
伊藤妙子議員(公明党)は、子供が安心して過ごせるまちづくりについて、未就学児を交通事故から守るための安全対策を尋ねた。
昨年、滋賀県で発生した交通事故を例に挙げ、和光市内の通学路で対策が必要な箇所を伺った。回答した木村建設部長は、和光市で対応が必要な危険箇所は13か所であり、そのうち県が5か所、市が8か所の対策を講じたと報告した。
また、伊藤議員は福祉についても言及し、児童虐待への対応を強調した。
具体的には、相談の流れや実情について問いかけ、川辺保健福祉部長は、子供や保護者が利用する学校や保育園などでの相談窓口についての情報を整備し、緊急性を含めた対応方針を検討していると説明した。特に、コロナウイルスの影響を受けた家庭環境も考慮されるべきだとの意見も交わされた。
さらに、菅原満議員は新型コロナウイルスに関する質問を行い、オンライン授業やICTの活用状況について確認した。教育長の大久保昭男氏は、文部科学省からの指導に基づき、計画的に過ごせる仕組みを整える努力を続けていると述べた。
一方で、議員からの指摘に対し、教育現場の適応状況や保護者からの意見に対する対応も求められた。特に子供たちの心のケアにも留意が必要であり、アンケートなどを通して実態把握を進めているとした。
今後、市内循環バスの運行についても触れられ、新型コロナウイルス感染症対策が実施されていることが報告された。利用者数は前年同期比で減少しており、運転手の健康管理についても細心の注意が払われているとされた。
最後に、今後の市の事業の中止や延期についても確認が行われ、具体的な事業の見直し案が示された。より良い環境作りと市民の安心を第一に考える姿勢が強調され、議論は続いている。