令和元年9月11日、和光市議会は定例会を開催し、議案に関する質疑を行った。出席した議員は18名で、特に不祥事に関連した議案が中心となった。
議長の吉田武司議員は、開会の挨拶をした後、まず市長からの発言に移った。松本武洋市長は、以前の議案説明に誤りがあったとし、正しくは「水道事業」であるべきことを訂正した。
次に、冨澤勝広議員が議案第51号について質問をした。監視カメラ設置工事と庁用器具代について、設置の理由や運用方法について尋ねた。会計管理者の山浦丈夫氏は、監視カメラを設置することは再発防止策の一環であるとし、金庫室への入退室の管理を強化するために必要であると回答。カメラは金庫室内2台、会計課執務室内1台設置する予定であり、運用についても詳細が説明された。
冨澤議員は倫理観の向上を求める発言もし、安井和男総務部長は職員のコンプライアンスの継続的保持が重要であると強調した。職員の倫理観と公務に対する責任感の欠如が、今回の不祥事の要因であったと語った。
別の議案、第45号に関しては、安保友博議員が給料の減額に関する特例条例について質疑した。この減額は職員の不祥事に伴う管理監督責任を問うもので、市長と副市長の給与に対する措置が議論された。安井総務部長は他市の事例を参考にしつつ、減額については責任を重く受け止めていると述べた。
山浦会計管理者は、会計課内金庫室に耐火金庫を新設する理由について触れ、現在の通帳管理の方法を説明。これまでのロッカー型金庫による貸出しでは、管理上の課題があったため、徹底した管理への移行が必要であるとした。
続いて、議案第51号に対する質疑が続き、学童クラブや保育園費、特別支援学級の整備に関しても質問があり、関係者から明確な回答があった。市は、今後も待機児童の解消に向けた取り組みを進めるとともに、建設部長は特別支援学級の設置の必要性についても説明した。
議事は円滑に進行し、市民の期待に応えるための施策が多く提出された。議会は次回の日程を報告し、今後の議事内容に関しても議論される予定である。