令和5年6月29日、和光市議会は定例会を開催し、様々な議題が審議された。
この日、主要な議題としては、消防団の車庫と防災倉庫の新築工事、特別支援学級の設置、職員数の見直しに関する提案が挙げられた。議案第52号と53号では、それぞれ和光市消防団第4分団の老朽化した施設の新築と、第三中学校に特別支援学級を設ける工事の契約締結が承認されることとなった。
特に、消防団の新施設は、災害時の活動拠点として重要であり、地域の安全を確保するために必要不可欠なものと説明された。渡邉竜幸議員は、工事の必要性を強調しつつ、入札の透明性や公平性についても、注意深く監視する必要性を述べた。一方、安保友博議員からは、入札業者が市内の業者に限定されない点に懸念を表明し、市内業者の受注機会を確保するための対策を要求した。
また、議案第55号では職員定数条例の改正が提案され、子ども家庭支援課など新たな部門が設立されることに伴い、職員数が増加する見込みである。これは市のサービス向上に資することが期待されるが、一方で職員の負担軽減や効率化への影響も懸念されている。議会では、段階的な職員増加の必要性が強調されつつ、職務の過重負担を軽減する対策も求められた。
さらに、陳情第4号が採択され、市道5号線と25号線の拡幅に関する件が議題となった。地域住民206名の賛同を得た陳情者は、道路の安全性の向上と交通の便を図るために早急な対応が求められていると述べた。
市長の柴崎光子氏は、定例会が終了するにあたって、出席議員に対し、議会の活発な議論に感謝の意を表明した。今後も市の運営に最大限の努力をすると約束し、議員に対しても協力をお願いした。