令和5年9月6日、和光市議会の定例会が開催された。議事は、議案に対する質疑が中心となり、出席議員からさまざまな質問が出された。
議案第68号に含まれる、埼玉県和光市一般会計補正予算(第3号)の質疑が多くの関心を集めた。この補正予算では、新倉高齢者福祉センターの電気設備修繕など、高齢者支援や学童クラブ関連の増額計上が含まれている。鳥飼雅司議員は、浴室の電気設備修繕に関して質問したところ、長坂裕一保健福祉部長が、「コロナ禍の影響で入浴者数が少ない中で、来館者数が増加してきたため、修繕が必要になった」と説明した。
さらに、学童クラブの管理運営についても質問があった。斎藤幸子子どもあんしん部長は、「新設されたこの事業は、放課後児童健全育成事業であり、待機児童解消を目指すものです」と回答。特に春休みや夏休みの長期休暇中、特別教室などの空間を利用して、柔軟に運営される計画が示された。
また、道路維持に関する質問も挙がり、田中康一総務部長は、市民からの要望や台風などによる緊急対応を含めた道路側溝の清掃について説明した。「現在は78%の予算執行率に達しており、今後も進捗を確認しながら進めていきます」との発言があった。
議案第65号に関しては、和光市民文化センターの指定管理者の選定について質疑され、応募者が1者のみであった理由が明らかにされた。田中総務部長は、「運営ノウハウを持った共同事業者を探しきれなかったことが辞退の主な理由です」と述べ、今後の改善策を示唆した。
質疑応答が行われた後、次回の日程が報告された。市議会は合計で14日間の会議を行い、一般質問が行われることが予定されている。会議は午前10時31分に散会した。