令和4年12月13日、和光市議会にて、12月定例会が開催された。出席議員数が定足数に達し、会議は成立。議題は多岐にわたり、特に個人情報の保護に関する議案が重要視された。
まず、冨澤勝広議員が一般質問で交付金に関する答弁漏れについて言及し、企画部長の中蔦裕猛氏が答弁。過去の補助金交付について報告し、「国の交付金を使用した場合、補助金交付要綱が不存在のケースがある」と説明。
続いて、議事日程が報告され、議案69号から84号までの審議が行われた。590万円を要する市長提出の和光市個人情報保護法施行条例が採決され、原案通り可決された。おそらく全国的にも新たなモデルとなる動きが期待されている。
金井伸夫総務環境常任委員会委員長は、議案第69号から順に審査結果を報告。電子データ化に伴う個人情報の取り扱いや審議会設置に関する個人情報保護条例案が提案された。委員たちの質疑応答にも活発な意見交換が見られ、新たな条例に対する期待感が高まっている様子が伺えた。
さらに、陳情第2号として、児童のマスク着用と黙食に関する状況についても議論が行われた。待鳥美光議員は「マスク着用が心身に与える影響や、同調圧力の問題を指摘し、周知徹底の必要性を強調」した。また、熊谷二郎議員は保護者や教員がマスク着用の選択を尊重すべき旨を発言。議会は児童の健康や権利についての配慮を欠かさない姿勢が求められている。
また、議案に提出された総務部長の伊藤英雄氏は、定数増を伴う職員定数条例の改正案にも言及。定数管理計画に基づき、職員の業務効率化を図り、適正な人員配置を改めて提案。再発防止に向けた施策が重要視されている中、さらなる支持を集めている状況だ。
この日程では、議員提案の議案85号に関しても上程され、個人情報保護に関連する重要施策が市民のプライバシーを守るための一手となる。
議会閉会後は、柴崎光子市長からも挨拶があり、「市民に寄り添う政策の実現が大切、今後も協力を重ねていきたい」との意気込みが表明された。市政が今後、地域住民のニーズを的確に把握し、信頼を得るためのコミュニケーションが一層必要とされる。