令和元年12月11日に開催された和光市議会の定例会では、数名の議員が市政に関連する一般質問を行った。
中でも特に際立った点は、【防災】に関する議論があったことである。萩原圭一議員は、令和元年の台風第19号に対する市の対応について質問を投げかけた。特に、内水氾濫への対処として、市内の雨水排水施設の実情や当日の対応策について詳しく尋ねた。戸田伸二上下水道部長は、市が管理する雨水排水施設の状況を説明し、当日は野川調整池での排水を行ったと述べ、危惧される河川からの逆流防止措置が適切に機能していたことを強調した。
さらに、公共施設マネジメントの観点から、萩原議員は財源確保についても踏み込んだ。企画部長の橋本久氏は1次実行計画に基づいて、ファシリティマネジメントの推進により経費の最適化を図る意向を示した。具体的には、施設の統廃合に伴う土地や建物の売却などを挙げた。
加えて、和光ブランドの認定状況も話題に上った。市民環境部長の中蔦裕猛氏は、今年度の認定申請が未達であるとし、周知活動の強化が必要であると訴えた。
最後に、萩原議員は午王山遺跡の整備計画について市長に質問し、国に指定されることを受けての今後のビジョンを求めた。教育長の大久保昭男氏は、更なる文化振興に繋げるべく、優れた史跡管理への意欲を見せた。議論は多岐にわたり、市の将来の課題や目標について真剣に話し合われた回となったようだ。