令和6年3月13日に開催された和光市の予算決算総務環境分科会では、令和6年度の予算案について多岐にわたる審議が行われた。
特に注目されるのは、令和6年度一般会計予算の歳出削減の取り組みと、地域資源の有効活用についての議論である。吉田武司議員は、「市の財政を健全化するためには、歳出削減を徹底しなければならない」と強調した。これに対し、各部長は、具体的な歳出削減案を提示し、理解を得る努力をしているとの所感を述べた。
また、令和5年度においても大きな予算が必要とされている水道事業についても意見が交わされた。水道施設の更新が急務となっており、特にポンプの更新工事が焦点となっている。鳥飼雅司議員は、この工事が地域住民に与える便益や必要性について尋ね、前島祐三上下水道部次長は、「水道インフラの整備は市民生活の基礎です」とコメントした。さらに、昨年発生した濁水問題を受けて、今後の水道管理体制のセキュリティの向上についても言及され、慎重な議論が展開された。
続いて、都市計画事業の進捗状況についても問われた。市議会では、特に白子3丁目の公園整備といった都市施設の充実を図る必要性が強調され、時間をかけずに計画的に進められるよう求められた。高橋公園みどり課長は、「総合的な地区整備が進められることで、新たな公園の設置が可能になります」と前向きな見解を示した。
このように、今回の議会では、財政の健全化、地域資源の有効活用、工事の進捗管理などが重要なテーマとして浮き彫りとなり、今後どういった方針が取られていくかが注目される。議員たちは、市民のために最良の予算配分と施策が実施されることを期待している。