令和5年12月11日、和光市議会にて定例会が開かれた。議題には市政に対する一般質問が含まれ、市民からの重要な要望が寄せられた。市長は北口開発について、市民の楽しさを感じさせるまちづくりを強調した。
特に駅北口の整備については、市民参加型のワークショップを令和6年度に開催する計画で進められている。このワークショップの目的は市民の声を反映させることで、市長は「誰もが訪れたくなるような空間を目指す」と述べた。
また、公共交通の分野では自動運転サービス導入事業に関する質疑が行われた。自動運転車が実行に移される中、運転手不足問題を解消する一方で、交通安全の視点が求められている。市は今後、安全性の向上に努め、地域住民としっかりと情報共有する必要があると考えている。
交通渋滞の問題も議題に上がり、北口駅周辺の渋滞状況について懸念が示さた。右折信号機の設置が計画されているが、現在遅れが生じている。この問題は、市民の生活にも直接影響を与えるため、早急な対処が求められている。
さらに、高齢者福祉の観点から特別養護老人ホームの拡充が必要であるとの意見も出た。和光市では現行の特養の数が他市と比較しても極めて少ないため、拡充計画が急務であると認識されている。市は地道な取り組みが不可欠であり、ニーズ調査や適切な土地確保に向けた努力が求められている。
地球温暖化対策の一環として、今後の施策についても言及があった。市は補助金を活用した省エネ施策の拡充や市民啓発に取り組むことを約束した。環境課の出前講座も重要性が増してきており、広く市民への周知が図られる見込みだ。
最後に、アライグマやハクビシンを含む外来生物の対策についても議論が及んだ。市の生息実態調査から、その管理体制の強化が急務であることが指摘された。市は、住民間での理解を深め、連携を強化していく方針だ。
多岐にわたる課題が浮き彫りとなったこの会議、今後の対応が市民生活に直結することが期待される。