令和4年9月21日に開催された和光市議会では、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進に関する質問が取り上げられた。猪原陽輔議員は、自治体DX推進手順書への対応状況について具体的な進展を尋ねた。その中で、特にステップ1である全体方針の決定に対する取り組みの詳細を求めた。
これに対し、企画部長の中蔦裕猛氏は、和光市のDX推進全体方針が令和3年8月に策定されたことを説明。市のDX推進のビジョンを示し、認識共有を図っていると述べた。さらに、ファクスの活用状況についての質問も続いた。猪原議員は、ファクスの利用が業務の効率化を妨げるものであると指摘し、その利用機会を減少させる方針を問うた。
また、LINEによる証明書発行に関する進捗も話題となった。本市では住民票や税証明書をオンライン申請できるよう、関係課との調整を進めていると中蔦部長は回答した。窓口業務の改善についても言及があり、書かない窓口の導入を検討する意向が示された。
一方、学校教育に関する質問においては、教育長の石川毅氏が和光市ICT活用計画の進捗状況について応じた。タブレット端末の活用が具体的に進展している一方で、国際的なディスカッションが難しい状況もあると述べた。さらに、不登校の現状とその対策についても説明があり、学校生活の社会的要因を分析し、注意深く見守る考えを示した。
健康づくりに関しては、特に歯科検診の促進策や人間ドック助成制度の導入についての議論が交わされた。厚い関心が寄せられ、市民の健康維持に向けた具体的な施策が重要視されている。全体を通じて、各議員から多岐にわたる質問があり、住民サービス向上のための具体的な提案と政策の進展が求められている。