令和5年3月の和光市議会定例会において、重要な議案が多数提出された。
特に人権擁護委員や公平委員会委員の選任が論点となった。柴崎光子市長は、任期満了に伴い山崎すみ子氏を人権擁護委員として引き続き推薦すると提案し、議会から意見が求められた。当該委員の重要性について市長は「人権問題に対する理解が求められる立場である」とその意義を強調した。
また、議案第1号として和光市公平委員会委員の選任が議題に上がり、出口かおり氏が新たに選任されることが決まった。伊藤英雄総務部長は「法律に明るい人材が必要だとし、出口氏の経験を生かしたい」と担当者が説明した。出口氏の経歴は十分で、今後の活動に期待が寄せられる。
さらに、議案第15号では、令和4年度の一般会計補正予算が提案され、出産・子育て応援交付金が盛り込まれた。斎藤幸子子どもあんしん部長は「今年度の支援を早期に行うため、議会の承認を得たく」として、迅速な対応を求めた。妊娠・出産時の支援に関し、事務的な対応も進めることで、地域社会の支援体制が強化される見通しだ。
令和5年度の一般会計予算も発表され、歳入歳出共に前年度に比べ増加を見込んでいる。特に、個人市民税の増加が期待され、計上される予算は315億400万円となった。この増加は納税義務者数の増や所得増が主な要因と言われている。
議事は円滑に進行し、すべての議案が無事審議された。全ての議案と補正予算について議会の同意を得られたことは、今後の和光市にとって重要な一歩となる。