令和4年の和光市議会3月定例会が、2月21日に開会した。
柴崎光子市長は施政方針を表明し、市政運営における方針を説明した。市長は新型コロナウイルス感染症への対応を最優先事項として強調し、その中での具体的施策について言及した。特に、新型コロナウイルスワクチン接種事業の推進が重要であるとし、医師会や商工会との連携を今後も強化していく考えを示した。
市長は、昨年のオリンピック・パラリンピックにおける成功を振り返り、地元選手のメダル獲得に対して市民栄誉賞を贈った事例を挙げた。この取り組みが市のプライド向上に寄与することを期待している。また、地域経済の活性化を図るため、プレミアム付商品券事業を推進していると述べ、特に中小事業者への支援が欠かせないとした。
市長は、デジタル化の進展に伴い、和光市デジタルトランスフォーメーション推進本部の設置をし、オンライン申請やデジタル講座の実施を進めていることを強調した。これにより、市民の利便性向上を目指す方針である。
施政方針に対する質問が続き、特に市内のコミュニティ活動の復活や、交通環境の改善に関する意見が多く寄せられた。議員は市民との対話を重視し、様々な施策に対する具合的な見解を求めた。特に、公共交通空白地域を対象にタクシー利用料の助成が予定されており、その運用方法に皆の関心が集まった。
さらに、これまでの不祥事に関連して、市長は再発防止策についても言及し、透明性向上に向けた取り組みを進める意向を示した。新たなメンター制度の導入や、通報窓口の外部化による市職員の信頼回復を図る姿勢を強調した。