令和2年9月23日に開かれた和光市議会定例会では、議案第65号の訂正について議論した。今回の訂正は、第五次和光市総合振興計画基本構想に関連するもので、誤りが判明した4か所について修正が行われることとなった。
まず市長の松本武洋氏が、誤りの内容を詳細に説明。51ページに掲載されている新倉幼稚園の位置が誤っていたため、正しい位置へ訂正するというもので、そのほかにも現状値の年度の表記や市民参加の推進に関する記述などが訂正された。この説明を受けて議長の吉田武司議員は、異議がないことを確認し、議案の承認が決定された。
続く一般質問では、「安保友博議員」が市内小・中学校における空調整備の進捗状況について質問を行った。安保議員は新型コロナウイルスの影響を考慮し、学校環境の改善が求められる中で、空調が整備されていない特別教室の存在がもたらす問題について述べた。
教育部長の結城浩一郎氏は、特別支援学級の整備が完了したことを述べ、今後特別教室への空調設置は国の補助金申請を視野に入れながら進めていくと答えた。しかし、安保議員は、実際の設置時期が遅れることから、現状では十分な環境が整っていないことを懸念した。またトイレの整備状況についても質問し、古くなったトイレ環境の改善が求められていることを訴えた。
一方、「福祉行政に関する質問」では、高齢者の介護認定率が全国平均を下回る和光市の課題に関して、保健福祉部長の川辺聡氏が説明。特に、要介護認定率の低下の背景には高齢者の自立支援策の充実があると強調した。しかし、安保議員は、近隣市との比較においても未利用の介護支援が低い点を指摘し、さらなる周知の重要性を訴えた。