令和2年9月、和光市議会が開かれ、議案に対する質疑が行われた。
本日の会議では、議案第69号、令和2年度埼玉県和光市一般会計補正予算(第4号)に関する質疑が中心となった。特に、英語教育強化事業の中止とコンピューター教育推進に関する整理の詳細について、齊藤誠議員は厳しい質問を投げかけた。
齊藤議員は、英語教育強化事業中止の理由を尋ね、「新型コロナウイルスの影響が大きい」と、教育長の大久保昭男氏が説明した。新型ウイルス感染症の影響で、文部科学省の委嘱が中止され、予算が削減されたという。さらに、GIGAスクール構想の進捗に関して、1人1台のICT機器整備が進められていると報告された。
冨澤勝広議員は、道路橋りょうの危険住宅除却事業に関連した補助金創設の経緯を探った。木村暢宏建設部長は、令和元年の台風19号による土砂災害を受けた施策であり、特に危険住宅の除却を促進するための補助金を説明した。しかし、問題提起がなされた議会への事前報告の不足については議論が深まった。
市長の松本武洋氏は、報告の基準について「リスクの高い案件に優先的に対応してきた」と述べ、今後の議会への情報提供改善を約束した。議員たちからは、重要事案については事前の詳細報告が求められ、議会運営の透明性を確保する必要性が強調されている。
続いて、松永靖恵議員が質疑を行い、危険住宅の除却を促進する制度における民家の戸数や市民からの要望について尋ねた。建設部長の木村氏は、約130戸の危険住宅が特別警戒区域内に存在することを回答し、道路整備に関する市民要望の件数についても言及した。
また熊谷二郎議員は、税条例改正に伴う影響と新型コロナ関連の寄附金控除について質疑し、その実施による市への影響についても明らかにしなければならない旨が話し合われた。執行部は具体的な影響について明示することが難しいとして、今後の詳細な分析を約束した。
最後に、次回の議会日程が報告され、質疑は終了。議会は今後の課題に取り組む姿勢を見せている。