令和3年12月17日、和光市議会の定例会が開催された。この日の議題では、重要なテーマが多く取り上げられた。特に注目を集めたのは、自動運転サービス導入に関する議論である。
自動運転に関して、冨澤勝広議員は、市が国から採択を受けた背景を明らかにし、市民への説明不足を指摘した。彼は、過去の市民説明会が不十分であり、今後の説明の重要性を強調した。市長の柴崎氏は、事業の進捗については議会及び市民に丁寧に情報提供をする方針であると述べた。
また、安保友博議員は、自動運転の概念が混在道での走行を意図している点を懸念した。彼は、他の自治体が持つビジョンと比較して、和光市のアプローチには問題があると指摘し、特に国道254号バイパス延伸計画に対して市がどう取り組むべきかを質問した。市は交通安全や利便性向上のための方針を持つものの、地域住民との合意形成が不足しているとの声もある。
さらに、放射線測定業務の実績についても議題に上がった。市からの報告によると、放射線量の測定は引き続き行われているが、他市では測定業務の縮小や中止が進んでいる。市民からは、測定を継続すべきとの意見もあった。
教育行政においては、和光市内小中学校の教材備品整備が公費で行われるべきとの意見が述べられた。寄附募集に頼ることは危険であるとした安保議員の指摘は、多くの同意を得た。
加えて、統合型地域包括支援センターに関しても、手続き上の違反があったことが問題視された。職員の不適切な行動に対する市の姿勢についても厳しく問われた。市長は、今回の件について真摯に受け止め、今後の改善策を講じる旨を強調した。
会議では、各議員からの質問に対し、市側は今後の対応方針や施策の進捗状況について詳しく応答した。特に、市が取り組むべき業務の改善や、透明性向上に関する議論がなされ、議員からは市民への情報提供が不可欠であるとの意見が強く示された。これらの問題は、和光市の行く先に大きな影響を与えそうである。