令和2年6月17日に開催された和光市議会の定例会では、重要な議案に対する質疑が行われた。この会議では、18名の議員が出席し、和光市の自転車駐車場条例の一部改正や、一般会計補正予算など、複数の議案に対する討論が活発に行われた。
特に目を引いたのは、安保友博議員の質疑である。和光市自転車駐車場条例に関し、使用料の値上げについて質疑を行い、値上げの理由や施行日について説明を求めた。建設部長の木村暢宏氏は、「消費税の増税や、需要に応じた料金設定を行うことが目的である」と述べた。さらに、施行日については、「利用者に対する周知期間を考慮している」との説明があった。
また、冨澤勝広議員による和光市空き缶ポイ捨て防止条例についての質疑も印象深いもので、職員の任用形態の変更がその職務に与える影響について問われた。市民環境部長の伊藤英雄氏は、「任用形態の変更により服務規定が適用されるが、職務内容はこれまでと変わらない」と回答した。これにより、条例改正の理据えや市の美化政策の継続性が強調された。
議案第58号についても、多くの質問が飛び交った。齊藤誠議員は、補正予算の内容に関して運用見直しを問うたが、教育部長の結城浩一郎氏は、「大幅な計画変更があったが、国の方針に基づく」と述べ、GIGAスクール構想の実施が背景にあることを明らかにした。また、子どもあんしん部の移転計画について内山恵子議員が質問したところ、大野久芳部長は、「仮拠点の移設による影響は最小限に留める」と説明した。これにより、仮拠点でのサービス維持についての市の意向が示された。
質疑の後、各議案は委員会に付託され、今後の審査が待たれている。次回の会議は6月18日を予定しており、議会運営における重要な懸案が協議される見込みである。日程に関する報告も議長からあり、今後の議会活動に対する市民の注目が高まっている。