令和3年3月12日に開催された和光市議会の定例会では、議員から多岐にわたる市政に関する一般質問が行われた。
特に、猪原陽輔議員によるデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する発言が注目を集めた。猪原氏は、和光市が設置したDX推進本部について尋ね、情報システムの標準化や行政手続のオンライン化の進捗状況を問うた。これに対し、企画部長の中蔦裕猛氏は、2月に開催された第1回会議で国の動向やマイナンバーカードの利用促進等の議題が討議されたと説明した。
さらに、注意が必要な点として、要介護認定の適正化や保育行政における待機児童問題にも言及があり、市民生活の質向上が求められている。特に保育行政では、保育園の入園状況が議論され、入所申込状況や新設保育園の開園予定についても質問がなされた。子どもあんしん部長の大野久芳氏は、1次申込に対する確保状況を報告し、新設保育園についての設置計画を見通した。
公共交通に関する議論では、地域公共交通会議の開催状況やシェアサイクルの実績が報告された。建設部長の木村暢宏氏は、コロナ禍による影響で、公共交通の利用が減少している状況を説明し、今後の取り組みへの期待を述べた。また、市制施行50周年記念事業についても言及され、記念歌や動画の活用状況について質問がなされた。
議員の多くは、行政が進める施策と市民のニーズとのギャップを埋めるため、市の協力や即応性を求めていた。特に、保育政策や公共交通の改善、さらには市民参加の重要性が強調された。