令和2年第1回鶴ヶ島市議会定例会が開会された。
市長の齊藤芳久氏は挨拶の中で、新型コロナウイルスの危機的状況に言及し、対策を進める意欲を示した。昨年12月以降の感染拡大を受け、日本国内での感染者は800名以上に達しており、多くの方が亡くなった事に触れ、警戒態勢が求められていると強調した。
齊藤市長は、新型コロナウイルスに対する対策として、危機管理対策本部を設置したことを報告。市役所や学校、各市民センターに消毒液を設置し、手洗いやうがいなどの注意喚起を行っていることを紹介した。また、イベントの開催についても慎重な判断を行うことが求められるとの見解を示した。
本会議では、令和2年度予算や多くの議案が審議される。特に重点的に取り組まれる施策に「子どもにやさしいまちづくり」が挙げられ、待機児童ゼロを目指し保育施設の新設を計画している。これにより、安心して子どもを育てる環境整備が進められることになりそうだ。
また、「いつまでも健康でいられるまちづくり」では、健康長寿を推進するため、地域の健康課題を把握し、高齢者支援や介護予防を一体的に進める方針である。特に高齢者への保健事業と介護予防策を強化していく方針を表明した。
「多様な働き方が実現できるまちづくり」に関しては、市内企業との連携を深め、都市計画の見直しや新規就農者への支援を強化することで、地域の活性化を図る考えだ。
齊藤市長は、令和2年度一般会計予算の規模が218億3,000万円に達すると説明。この額は前年度比で1.3%の増加を示しており、過去6年間で最大規模だ。
本会議では、専決処分承認等、議案は全32件上程され、慎重に審議される予定である。今後の議会の進行に注目が集まる。