令和6年6月18日に行われた鶴ヶ島市議会定例会では、各議員から市民の利便性向上に向けた様々な質問が提起された。この中でも特に、エレベーターの設置や投票支援の充実が強調された。
市民センターのバリアフリー化に関しては、北市民センターと東市民センターにエレベーターが未設置であることが問題視された。高齢者や障害者が多く利用することから、施設のバリアフリー化は急務であるとされ、袴田健市民生活部長は「設置が必要であることを十分に感じている」と述べた。ただし、設置の可否については専門的な確認が必要であり、具体的な計画は未定の状態である。
また、投票支援については障害者や高齢者が円滑に投票できるよう、投票支援カードの導入が進められている。市では、コミュニケーションボードを活用し、投票所での支援を行っており、さらなる取り組みとして、支援カードの導入を目指して準備が進められていることが確認された。これにより、投票所での支援内容が強化されることが期待される。
議会では、地域公共交通の充実に関する要望も上がった。つるバスやつるワゴンの利用状況は良好で、利用者からの要望が多く寄せられている。また、他市の成功例として、デマンドタクシーの導入などが提案された。田村智都市整備部長は「公共交通の不便地域改善に向けた研究を進めたい」との意向を示した。これらの意見は、今後の市民サービスの向上に向けて重要な指針となるだろう。