令和元年第4回鶴ヶ島市議会定例会において、発達障害児の数が年々増加している現状について報告された。
市のデータによると、平成29年度には約120人だった発達障害児の数が、令和元年度には約170人に増加しているという。特に、この増加傾向は小学校において顕著であり、教育現場ではこの対応が急務として認識されている。
さらに、農薬や香料による化学物質被害に苦しむ人々の実態についても、十分な把握がなされていない現状が浮き彫りになった。特に、農薬の使用に関しては、個々の住宅地や公共施設周辺での飛散に起因する健康被害が指摘されているが、具体的なデータは不足しているという。
市は、香害と呼ばれる香りによる健康問題についても、啓発活動を行う意向を示している。香料入り製品の使用に関する注意喚起が行われる一方で、具体的な対策についてはこれからの課題とされている。また、農薬の取扱いや使用方法についても、市民への啓発が求められている。
給食用の食材に関しては、鶴ヶ島市より埼玉県内の安全な食材、特に米については100%埼玉県産が使用されていることが強調された。しかし、パンや麺に関しては、アメリカやカナダ産の小麦が使用されている現状があり、今後の有機栽培への切り替えを望む声も強まっている。
喫煙防止や香料に関する健康教育は、すでに学校の授業の一環として行われており、特に喫煙による健康への影響については、子どもたちへの教育が重要なテーマであるとして、今後の充実が期待される。
外国籍住民に関する支援策も多岐にわたるが、言語や文化の違いからくるトラブルが少なからず発生している。市は国際交流協会を通じて、通訳ボランティアや日本語教室を開いており、地域社会の中で外国籍住民が円滑に生活できる環境整備が進められている。しかし、相談内容については今後、より具体的なアプローチが必要とされる。