令和元年6月定例会において、鶴ヶ島市議会の各議案が審議された。
農業委員会委員の任命に関して、質疑が行われた。太田忠芳議員は、辞職の理由や委員への推薦状況について詳細を質問した。平野強農業委員会事務局長は、欠員の理由が一身上の都合であることや、今回の議案が公募で選ばれたことを説明した。
また、農業委員会において過半数が認定農業者であるべきとの原則について、平野氏は現在の認定農業者の数を回答した。加えて、農業の状況や、国の農業政策が影響していることにも言及した。
続いて、鶴ヶ島市手数料条例の改正についても話し合われた。この条例は、行政不服審査制度に係る手数料についてのものである。議案は質疑なしで可決され、全議員の賛成を得て改正案が承認された。
鶴ヶ島市税条例の改正案では、未婚のひとり親への非課税措置について議論が行われた。大野洋子議員が背景にある社会問題に言及し、同様の措置が他自治体で導入されていることを指摘した。石島洋志総務部長は、所得の状況や税制改革が市の施策に及ぼす影響について説明し、自市の方針と課題を述べた。
最後に、令和元年度鶴ヶ島市一般会計補正予算や、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計の補正予算についての質疑が行われた。太田議員は消費税の増税中止に備えた施策の見通しについて尋ね、実施が経済に及ぼす影響を懸念した。健康福祉部長は、プレミアム付商品券事業などの現状について報告し、国の方針に従う姿勢を示した。
議案は全体として賛成を得て可決され、会議は締めくくられた。次回は6月13日に予定されている。