令和5年9月定例会で、鶴ヶ島市が重要な議題を扱った。
市長の齊藤芳久氏は、開会の挨拶で異常気象による地球温暖化の影響を強調した。特に、今年の猛暑が及ぼした影響に注目し、ゼロカーボンへの取組を進める必要性に言及した。さらに、令和4年度決算の概要も説明され、前年に比べ多くの対策を実施した結果、過去3番目の決算規模に達したと伝えた。
令和4年度決算においては、歳入が264億円、歳出が246億円とのこと。個人市民税や国庫支出金が影響し、全体的には前年より減少した様子がうかがえる。この背景には、令和3年度の新型コロナウイルス感染症影響が強く影響した。物価高騰対策やプレミアム付商品券などの施策も紹介された。
また、令和5年度補正予算も提出された。その中では、公共施設管理事業や思いやり駐車場整備など、緊急性のある施策に対する予算が計上された。今回の補正により、予算総額は250億円を超える見込みだ。市長は、予算編成が進められている今後の施策に関しても声を大にした。
さらに、人権擁護委員の候補者推薦について2つの諮問が行われ、委員の任期に伴う再推薦が提案された。この他、複数の条例改正案が動議され、市道の認定に関する議案も上程された。特に市道の路線認定においては、西部中学校通学路の整備に伴う2つの新設道路が対象とされる。
最後に、市長は今後の市の魅力的な投資として、鶴ヶ島駅周辺のまちづくり計画を挙げた。来年度に向け、円滑な予算編成と市民の意見を直接聴く機会を設けるとした。議会の出席議員は18人で、今後も詳細な議論が行われる見込みだ。
次回の会議は9月1日午前9時から予定されている。