令和2年第3回鶴ヶ島市議会臨時会が10月22日に開会し、市長の挨拶や議案の審議が行われた。
この会議では、主に令和2年度鶴ヶ島市一般会計補正予算(第8号)の上程と審議が行われた。まず、市長の齊藤芳久氏は、議員全員が出席したことに感謝を述べた。特に、9月30日に行われたふるさと応援大使でのミニライブの成功を挙げ、SNS上で市民からの好評が多かったことを伝えた。
また、今後も新型コロナウイルス感染症に対する対応について触れ、感染者数が少ない現状を踏まえ、11月からの施設利用の緩和を検討していると述べた。その上で、補正予算の重要性を強調した。今回の補正予算では、特に新型コロナウイルスに関連する緊急性の高い事業が計上されている。
具体的には、小・中学校の運営に必要な経費や市民センター運営にかかる経費の追加が含まれ、総額312億6,859万4,000円にまで増額される予定であることが示された。議案が採決され、全会一致で可決されたことも議長から報告され、今回の会議が重要な成果を上げたことが明らかになった。
質疑の中では、議員からも新型コロナウイルス対策の必要性が強調され、学校施設への重点的な支出の意義が問われた。これに対して、市民生活部長の町田偉将氏は、学校再開を見据えた感染予防策について説明した。その一環として、空気清浄機やフェースシールドの導入が挙げられた。
さらに、産業活力振興事業についても言及があり、地域のシティプロモーションとしての役割と、鶴ゴンというキャラクターの利用に関する関連発言に対し、商工費の具体的な活用方法が問われた。市民生活部長は、当地のPRにつながる活動としてのカレンダー配布の必要性と、つるゴンの活用計画の多様性について県外からの問い合わせを述べ、シティプロモーションに向けた今後の展望も示した。
全体を通じて、今回の臨時会は重要な議案が採決され、議員達も市民の安全に心を配る姿勢を示した形となった。市としてコロナ禍においても地域の活性化を進める姿勢が求められる中、次回議会においても更なる進展が期待される。