令和元年第3回鶴ヶ島市議会定例会が、9月2日に開催された。出席議員は18名であり、今定例会では多くの議案が審議された。特に目を引くのは、教育委員会委員や農業委員会委員の任命、各種条例の改正や予算に関する議案である。
議案第42号の専決処分は質疑がなく、採決の結果、全会一致で承認された。次に、議案第43号の教育委員会委員の任命についても質疑なしで承認された。また、議案第44号の農業委員会委員についても、質疑を省略し、速やかに承認されることとなった。
特筆すべきは、議案第47号の印鑑条例改正について、杉田恭之議員が「旧姓の印鑑登録が可能になると聞いているが、他の書類ではどうなるのか?」といった質問を投げかけた。これに対し、石島洋志総務部長は「住民票や個人番号カードにも旧氏の併記が可能になる」と説明した。
この条例改正は、特に女性の活躍を促進する観点から重要であるとされ、今後の周知や利用促進に関しても、高沢嘉晴健康福祉部長より「市の広報を通じて周知していく」との意向が示された。
さらに、議案第48号では森林環境基金条例が新設される。杉田議員は地元の環境への利用状況について質疑を行い、町田偉将市民生活部長は「民有林の管理が必要となる」としつつ、「市としても様々な形で支援を行っていく」と応じた。
最後に、議案第61号では、特定教育・保育施設の運営基準の改正が提案された。齊藤芳久市長は「特に食事の提供に関する基準を明確にし、教育・保育の質を向上させる」と説明し、慎重な審議を求めた。
このように今議会では、市の教育、福祉、環境に関する施策が多角的に取り上げられ、住民の生活向上に寄与する内容が多く見受けられた。今後の整備や運営の進展が期待されるところである。