令和4年第3回鶴ヶ島市議会定例会は、9月1日に開会した。
市長からは市の運営に関する重要な報告がされた。特に、8月12日に庁舎で発生した漏水事故により、業務に影響が出たことが述べられた。齊藤芳久市長は「まだ完全な復旧には至っておらず、議員の皆様には大変ご不便をおかけしています」と強調した。
また、新型コロナウイルスの感染急拡大についても言及され、特に7月における新規陽性確認者数は大幅に増加した。市では、抗原検査キットの無料配布を行うなどの対策を講じた。市長は「現状は厳しいが、全力で感染拡大の防止に努める」と述べた。
さらに、鶴ヶ島駅周辺のまちづくりに関する構想が進められており、住民や自治会との対話が進行中である。市長は「地域の方々の意見を参考にしながら、より良いまちづくりを進めていく」と明言した。
健康長寿に関する優秀市町村表彰についても報告され、鶴ヶ島市が2年連続で受賞したことが伝えられた。市長は「このような取り組みが評価されたことは嬉しい」とコメントした。
令和3年度の市の決算についても説明があり、歳入の都道府県税は99.67%という高い納税率を記録したことが強調された。これにより、町村を含めた63市町村で3番目に高い納税率となった。市長は市民に感謝の意を表した。「市民の皆様の納税意識の高さがこの結果を生んだ」と述べた。
また、令和4年度の補正予算についても、一部新型コロナ対策が含まれることが確認された。補正額は10億1,756万円の増加が見込まれており、市の財政が厳しい状況での予算編成に苦労している旨が語られた。市長は「限られた資源を有効に活用し、無駄を省いた運営を進める必要がある」と訴えた。今後の議論が注目される。
この日は、他にも複数の議案が提出されており、会期は9月27日までの27日間とされている。議案件数は14件で、効率的に進められることが期待されている。