令和3年第1回鶴ヶ島市議会定例会が2021年3月18日に開催された。
この日の議題には、複数の条例改正案と予算に関する重要な議案が含まれていた。特に、鶴ヶ島市行政改革推進審議会条例を廃止する件が焦点となり、出雲敏太郎総務産業建設常任委員会委員長は「近隣自治体の状況を踏まえ、組織のスリム化を図る必要がある」と述べ、全会一致で可決された。
さらに、鶴ヶ島市一般会計予算についても議論が行われ、令和3年度の予算案は前年度比約4.2%減となっている。特に、長谷川清議員が指摘したように、予算案には削減の影響が強く反映され、必要なサービスが損なわれる懸念がある。これに対し、松尾孝彦議員は「今後の成長に向けた施策を考える上で重要な予算編成である」との見解を示した。
また、介護保険関連の条例改正案も審議され、生活支援や介護予防のほか、様々な支援を幅広く行うことに重点を置いた立案がなされている。大野洋子文教厚生常任委員会委員長は「高齢化が進む中での医療体制強化が急務である」と強調した。
最終的に、議案のほとんどが可決され、次年度に向けた鶴ヶ島市の施策が着実に進められる見通しとなった。市長は「新型コロナの影響や人口減少に適応し、安定した運営を図る必要がある」とした。
市民へのサービス提供を維持するためにも、経常経費の削減と効果的な運用が求められている現状において、今一度、市の施策の見直しが必要である。議員たちは今後も市民の声に耳を傾け、透明性のある市政を築いていくことが重要であると指摘した。