令和4年第1回鶴ヶ島市議会定例会では、空き家対策や公園の活用について、持田靖明議員が質問を行った。この中で、空き家の現状や対策に関する詳細な情報が議論された。
特に印象的なのは、空き家関連の相談件数について、令和元年は56件、令和2年も同程度にとどまった。ただし、問題視される空き家は依然として3件であり、適切に管理されていない空き家の数は極めて少ないとされた。これらの空き家に対し、市は電話連絡や文書発送、直接指導を通じて対応を進めている。市としては、高齢者が単身で住む住宅に関する対策が今後の重要な方針であると認識している。
また、ボール遊びができる公園の状況も話題になった。鶴ヶ島市ではボール遊びができる公園が限られており、特に利用条件が定められている点が強調された。多目的広場Aはサッカーは許容されているが、野球やキャッチボールは禁止されており、その理由には過去の利用経緯が影響している。一方、多目的広場Bについては、使用者に対する安全配慮からキャッチボールが禁止されているが、利用者からは条件を見直してほしいとの声もある。
市は、今後も運動公園の利用状況を見直し、安全で楽しい遊び場を提供するための検討を続ける意向を示している。さらに、空き家バンクの使い方についても議論されたが、これについてはいい物件が流通するためには空き家バンクの登録促進が不可欠とされた。実際に10件登録された空き家バンクの成約率も高く、効率的な運用が期待されている。地域市民との協議も進めながら、今後の空き家対策や公園活用策について具体化を進めていく方針が示された。