令和4年6月15日、鶴ヶ島市議会は第2回定例会を開催し、多くの重要な議題が取り上げられた。
特に注目を集めたのは「子どもにやさしいまちづくりについて」の一般質問であった。出雲敏太郎議員は、未来を担う子どもたちのために、子育てしやすい環境の整備が重要であると強調した。
彼は、産婦人科医院の誘致や教育環境の充実、働く子育て世帯への支援などについて質問を行った。白井克英健康部参事は、産婦人科医院の誘致に関しては、新型コロナウイルス感染症の影響で誘致は難航しているものの、柔軟に対応していく姿勢を示した。また、高沢嘉晴福祉部長は、働く子育て世帯への支援として、待機児童の数ゼロを維持し続けていることを報告し、安心して子育てできる環境づくりに努めているとの見解を述べた。
次に、激甚化する自然災害に応じた「防災対策の充実について」の質問も行われた。出雲議員は、地域防災計画の改定状況や、電力供給の訓練に関する今後の取り組みを尋ねた。丸山昭義総務部長は、具体的な策として避難所の設備を整え、大規模停電時の対応訓練を実施していると説明した。特に、住民参加の訓練の重要性が強調され、地域住民との連携が不可欠であるとの認識が示された。
さらに、議会では「各種ワクチン接種の周知や助成について」も話題になった。白井克英健康部参事は、任意接種に関する情報提供や助成について説明を行い、特に肺炎球菌感染症ワクチンや風疹ワクチンについては助成を行っていると述べた。これにより、予防接種の重要性と、行政の支援が強調された。
また、髙橋剣二議員の「インフラ系施設である公園の管理について」およびテーマとして取り上げられ、市が行っている公園の維持管理における課題や計画についての詳細な説明が行われた。市の進捗としては、鶴ヶ丘児童公園の改修工事が含まれ、地域住民から寄せられる要望に応える取組が求められていた。
最後に、自治体におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)についても議論された。政府が旗振りを行い、進められるDXの達成に向かい、袴田総合政策部長が目指す市民の利便性向上と行政運営の効率化について説明し、今後の期待される効果についても言及した。
このように、各議員から多岐にわたる質問がなされ、鶴ヶ島市における今後の政策取組に対する期待と市民への約束を確認する会議となった。