令和4年12月8日に行われた鶴ヶ島市議会第4回定例会では、婚姻数と出生数に関する現状について議論が行われた。ここでは、婚姻数598件、出生数411人という令和3年度の統計が示された。特に、近年の傾向として婚姻数は減少傾向にあり、10年前と比較すると102件の減少、出生数は141人減少している。
また、出生対策として実施されている施策の評価が行われた。高額な不妊治療に対する助成制度が設けられており、今年度は45件中21件の妊娠が確認された。この助成策は、出産に結びつく数を増やすために重要な役割を果たしていると考えられる。妊娠期には、妊娠届が提出された際に保健師や助産師との面談が実施され、心身の健康状態や生活状況の把握がなされている。
さらに、子育て支援施策に関しても評価され、待機児童数ゼロが達成されていることが強調された。市内には地域子育て支援拠点が設置されており、親子の交流の場や相談支援が行われている。この多様な施策が、安心して子育てできる環境を形成している。
結婚支援策についても意見が集まり、婚活イベントや出会いの場を提供する事業が検討されている。婚姻の減少が出生率に直結していることから、今後も継続的に取り組む必要がある。皆が参加しやすい形で、地域の中で支え合いを促進し、結婚を希望する市民への支援を強化する方針が示された。
議論を通じて、婚姻支援は出生率向上の鍵であるとの考えが共通され、今後の施策に対する期待が寄せられた。これにより鶴ヶ島市において、結婚を希望する市民が増え、少子化の克服へとつながることが望まれる。