千葉県八街市で発生した、下校中の小学生がトラックにはねられる痛ましい事故を受け、鶴ヶ島市議会では通学路の安全対策に関する議論が行われた。
市長の齊藤芳久氏は、交通安全強化を市の最重点施策に掲げ、令和3年度の補正予算に通学路の安全対策に必要な経費を計上している。具体的には、グリーンベルト設置や外側線復旧、ドライバーへの注意喚起を目的とした啓発看板の設置などが含まれる。
教育委員会も通学路の定期点検を行い、過去5年間で6件の事故を報告。登下校時の交通安全教育が強化され、地域住民との連携で見守り活動も行われている。しかし、警察との連携は、規制を伴う場合には年次計画に基づいて進められるため、状況によっては881箇所の改善が優先事項に加わる必要がある。
通学距離が長くなることが見込まれるため、スクールバスの導入が必要との意見も多く聞かれる。市では現状を踏まえて、今後必要に応じて検討していく方針だ。さらに、道路整備においても子どもたちの通学路を考慮し、早急な対応が計画されている。
また、高齢者の運転免許自主返納を進めるため特別乗車証を発行。令和元年8月以降、70歳以上の市民が対象となり、利用者は順調に増えている。
現在、交通指導員の配置において若干の欠員が見受けられるため、交代要員の確保が課題となっている。関連団体と連携を深め、交通安全教育や啓発活動を強化していく必要がある。
このように、様々な方面で子どもたちの安全と健康を守るために、鶴ヶ島市は積極的に取り組み続ける。
今後も交通安全に対する意識を高め、事故の低減や、安全な社会の実現に向けて、議論が続いていくことが期待される。