令和5年第4回鶴ヶ島市議会定例会が開幕し、市長の挨拶が行われた。
齊藤芳久市長は、記録的猛暑を経た秋に市民活動が活発化していると報告し、市民体育祭への参加者が倍増したことを喜んだ。また、地域の文化や行事の復活を強調した。特に、コロナ禍からの回復に向けての努力が実を結びつつあると述べた。市民の声を聴くため、市民公聴会を開催したことにも触れ、参加者からの様々な意見が市政に生かされることを期待した。
市長は、今後も後期基本計画の策定に向け、地域活性のための施策を進める方針を表明した。議案の中で注目されるのは、鶴ヶ島市老人福祉センターに関する条例の改正だ。この改正により、新たに鳩山町を利用範囲に加えることが提案されている。これは地域間の福祉サービスの充実に寄与するものと考えられる。
また、職員の給与に関する条例の改正が提案され、国家公務員と埼玉県職員の給与改定に対応する形で、一般職員の給与月額や期末手当の支給割合も改正される。議員報酬等に関する条例についても、議会議員の期末手当が職員と均衡を図る形で改定される。
さらに、令和5年度の補正予算も重要な議題であり、計上される事業は公共施設の改善や子ども医療費の助成などが含まれる。鶴ヶ島市は独自の政策を進めるため、新たな挑戦を続けるが、これに関する財源は国庫や県からの支出金によって確保されている。
この会議では、議案の審議のほか、地域での駅伝競走の成果も報告され、郷土の若者の活躍が披露された。市長は、駅伝に出場した中学生や高校生の成績を紹介し、その努力を称賛した。