令和5年6月21日、鶴ヶ島市議会では市内の子育て支援策としての医療費無償化について、福祉部の円城寺菜穂子部長が回答した。
この中で、鶴ヶ島市では現在、小・中学生までの医療費を無償にしており、今後は、高校生までの医療費無償化の必要性が議論されていることが明らかにされた。
高校生までの医療費無償化は、国の政策にあたる「異次元の少子化対策」の一環として、子育て世代の経済的負担を軽減することを目的としている。
現在、全国的に見ても高校生までの無償化を実施している自治体が増えており、埼玉県内でも多くの市町がこの制度を導入している。
一方で、円城寺部長は、過剰受診について懸念される声もあるが、適切な医療機関への受診を促す体制が整いつつあるとの見解を示した。また、医療の適正受診に関しては、かかりつけ医の重要性も強調された。
鶴ヶ島市としては、保護者負担の軽減を図ってさらに多くの世帯が医療を安心して受けられる環境を整えるため、徐々に拡充を検討していく意向である。
また、学校給食無償化についても、鶴ヶ島市議会では強く求められている。
坂戸市が行っているように、全学年無償化が実現すれば、長期的な少子化対策としても大いに寄与することが期待されている。
無償化に向けた制度の構築は、学校給食法第2条に基づいて推進されるべきであり、特に物価高騰が続く状況下においては、生活の厳しさを考慮したうえで、さらなる支援の必要性が高まっている。