令和5年第1回鶴ヶ島市議会臨時会が、5月16日に開催された。
議会の開会にあたり、臨時議長の太田忠芳議員が出席議員を確認し、議会が適法に開かれていることを宣言した。市長の挨拶では、齊藤芳久市長が新型コロナウイルスの分類が5類へと引き下げられ、平時の市民生活の回復へ向けた取り組みを進める意向を示した。
市長は、また2050年ゼロカーボンを目指す新たな挑戦についても触れ、環境分野での積極的なアプローチを強調した。さらに、市内のインフラ整備について、圏央鶴ヶ島インターチェンジのフルインター化とそれに伴うアクセス道路の整備により、地域の利便性が向上していることを説明した。これらの動きが鶴ヶ島の次の時代を切り開く力になると期待を寄せた。
会議では、続いて議長と副議長の選挙が行われ、大野洋子議員が議長に選出されたことが報告された。大野議長は自身の経験を活かし、次世代に繋ぐ議会を目指す意向を示した。副議長には内野嘉広議員が選任され、さらなる市民との接近を図る姿勢が確認された。
議案として提案されたのは、専決処分の承認を求める議案や、令和5年度一般会計補正予算についてであった。市長によると、補正予算は物価高騰に対応する支援が主な目的であり、特に低所得の子育て世帯への支援が重要視されている。議員からは、ガス料金に対する支援の必要性についての質問も上がり、関係者からの具体的な方針が期待されている。
また、議員派遣の件や監査委員の選任についても議題に上がり、全ての提案は全会一致で採択された。議会は、これらの議案を慎重に審議する姿勢を示し、閉会に向けて円滑に進行した。
本臨時会は午後4時50分に閉会し、議会の運営が順調であったことが確認されている。各議員は市民に寄り添った議会運営を進めていく考えを新たにした。