令和2年第2回鶴ヶ島市議会臨時会が7月16日に開催され、市長等の給料の特例を含む二つの議案が審議された。
齊藤芳久市長は議会開会の挨拶で、特別定額給付金の振込み手続が97%完了したことを報告した。また、学校支援のための鶴っ子土曜塾に650人の申し込みがあったことを伝えたほか、財源確保のために市長、副市長及び教育委員会教育長の給料を3か月間減額する考えを示した。議案第54号には、他市との比較で遅れたことを踏まえ、金泉婦貴子議員が質疑し、臨時会提出の理由について確認する場面もあった。
議案第55号に関しては、新型コロナウイルス対応に必要な経費を含む約4億8,312万円の補正予算が提案された。この中には、GIGAスクール構想に基づく端末整備や新生児子育て応援特別給付金などが計上され、特にGIGAスクール関連では、学校のデジタル化が急務とされる中、市としての方針が述べられた。
討論では、長谷川清議員が反対意見を述べる中、議案が賛成多数で可決した。議案の可決によって、GIGAスクール構想において扱う授業と家庭学習の両面からの施策が加速することが期待されている。今後、教育機会の確保やデジタル環境の整備を進めていく中で、対象となる児童生徒の学習意欲をどう高めていくかが課題であると強調された。