令和元年12月16日、鶴ヶ島市議会で行われた定例会で、災害対策や教育問題が取り上げられた。
まず、太田忠芳議員が台風19号の影響について質問した。災害情報の伝達や住民避難の運営に関して、町田市民生活部長は、適切な判断による避難行動を促進するために、防災行政無線やホームページ等で情報を発信したと説明した。ただし、台風に対する備蓄物資の不足が指摘され、今後の対策が求められた。
さらに、教員の長時間労働の問題も話題となった。真武教育部参事は、教員の労働一環として業務時間内に限られず、様々な業務が課せられることの実態を報告した。国会で可決された1年単位の変形労働時間制については、導入に向けた準備が必要と述べた。
次に、国民健康保険の問題では、有隅健康福祉部参事が保険税率の見直しについて説明した。調査結果を元に、昨今の所得減少に伴う影響を考慮し、負担軽減策を検討していく姿勢を示した。国保の役割については、貧困と格差の拡大に対する支援が重要であるとし、市民に対する医療保障についての市の見解が求められた。
さらに、持田靖明議員が鶴ヶ島版ネウボラについて質問した。当市の窓口では、母子保健コーディネーターが妊婦への相談対応をしており、子育て支援相談員も頻繁に利用されているとのこと。しかし、ネウボラの名称が市民に十分浸透していないことから、PR活動の強化が議論された。特に、周知における課題として、関係機関の連携が強調された。
また、松尾孝彦議員もこの計画の進捗状況や地域の支援体制についてさらに追及。教育委員会では、プールの老朽化問題に対する取り組みを説明し、今後の維持管理や教員の労働環境改善に関してそれぞれの自治体での動向を確認した。