令和4年12月定例会（第5回）が12月7日に開催された。
この日、議案として上提されたのは二つであり、市政一般質問と議員提出議案第5号の議員辞職勧告決議である。特に、議員辞職勧告決議については激しい議論が行われた。
まず、議員辞職勧告決議の根拠に関して、坂戸市議会議員政治倫理条例第3条第2号及び公職選挙法第199条の2の適用が議論された。今回の事件は、坂戸鶴ヶ島地区原爆絵画展への協賛金支払いに関するもので、協賛金が寄附に当たるか否かが焦点となった。
弓削勇人議員からは、「選挙制度を冒涜するもの」との発言があり、また「市民皆様の御判断を仰ぎたい」との意見も出た。これに対し、他の議員から、「議会の信頼回復に必要」と賛成意見が続出した。平瀬敬久議員も反論し、手続きの可否について疑問を呈した。特に、議員倫理に関しては強く意識されており、議員自身が自らの行為を責める姿勢が必要であるとの意見もあった。
また、新型コロナウイルス感染症影響で開催が中止されたことがある原爆展についてもその重要性が強調され、市民と議会との関係のあり方が問われる場面も見られた。出席した議員たちは、倫理か法令か部分的に意見は異なったものの、いずれも自身の信念に基づいた発言を行った。議員互いの対話の中で、必要な倫理基準の再確認がなされ、議会の立場の重要性が浮き彫りとなった。
その結果、「弓削議員に対する議員辞職勧告決議」については賛成11名、反対多数により可決され、議会の意思が明確に示された。これにより、今後の議会運営にも影響を与えることが予測され、市民と共にある議会の役割について今後も議論が続く見込みである。