令和3年6月9日に行われた市政一般質問では、教育、環境、交通の各分野に関する重要な議題が取り上げられた。
最初に、教育分野では「ICTを活用したきめ細かな教育の推進」が議論の中心となった。野沢聖子議員は、全ての児童生徒にタブレット端末の提供を進める「GIGAスクール構想」について強調し、「教育環境が急激に変化している」と述べた。これに対し、谷口義明教育部長は、「タブレット端末の整備が完了し、各学校で活用が始まっている」と答えた。また、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、双方向型オンライン授業の必要性を訴える声もあり、今後の取り組みに期待が寄せられている。
次に、環境問題に関する「公共用水域の水質保全対策」が取り上げられた。小川直志議員は、管理体制の強化について質問し、澁谷務環境産業部長は、「浄化槽管理者の指導権限が移譲され、浄化槽の適正維持管理が重要」と回答した。さらに、公共下水道未整備地域の生活排水が問題視され、管理者の理解を得ながら、保全対策を進める必要があるとした。
最後に、地域公共交通の「現状及び充実」についての質問が行われ、細田英一郎市民健康部長は、現在の運行状況を説明した。市民バスの利用者数はコロナ禍の影響を受け減少しているが、「引き続き運行事業者への支援を行い、充実を図る」と述べた。相互連携の中で、地域の交通環境の整備を進める必要性が強調された。
このように、教育、環境、交通問題に対する具体的な施策が討論され、その実現に向けた努力が期待されている。