令和4年3月の定例会は、坂戸市議会での市政一般質問が行われ、多様な議題での意見が交わされた。
最初の質問は、健康なまちづくりに関するもので、野沢聖子議員は新たな変異株の影響を踏まえ、コロナ禍が市民の健康に与える影響について触れた。内閣府の調査にも言及し、77.6%が日常生活で悩みや不安を感じていると指摘した。市民の健康を守る施策として、食育や葉酸プロジェクトの推進を要請した。特に、葉酸の摂取が健康に寄与することを強調し、今後の施策に対してさらなる支援を求めた。
次に、入間川流域緊急治水対策プロジェクトに関する質問が続いた。友田雅明議員は、自然災害の影響を避けるために進められるこのプロジェクトの進捗を確認し、必要な用地取得の状況や、遊水地整備を含む様々な取り組みの進捗状況を質問した。市側は、民有地の取得が約5割完了しているとし、その後の埋め立てや保全策についても言及した。また、業務の円滑運営のための減災対策の重要性を強調した。
さらに、障害者にやさしいまちづくりについて議論が交わされた。新井文雄議員は、市における障害者施策について、障害者相談支援事業の内容や、就労支援の取り組みを確認した。市側は、障害者の権利と生活の質の向上に向けた施策を紹介し、今後の課題として、成年後見制度や児童発達支援センターの設置状況に言及した。特に、重度化する障害者への対応が急務であることを認め、積極的な取り組みを続けるとした。また、コロナ禍での感染防止対策により事業を継続していることにも言及した。
最後に、指定管理者制度について、古内秀宣議員が質疑を行った。これまでの取り組みと今後の課題に焦点を当て、市が指定管理者を選定する際の透明性や、きちんとした評価の方法が重要であるとの意見が述べられた。市側からは、選定方法や管理運営の課題、今後の工夫や新たなインセンティブについて、多様な視点からの取り組みを進める意向が表明された。